選挙に行って意味あるの?
18歳になって選挙権を獲得した皆様へ。また、選挙権はあるのに投票したことのない皆様へ。
こんなふうに感じてはいませんか?
選挙に行く意味がわからない・・
自分のたった1票に何の価値があるのか?手間がかかるだけで何も変わらないのではないか?

筆者(現在30代)も正直、20代半ばころまではそう思っており、恥ずかしいことに選挙に行ったことがありませんでした。
しかし、当時勤めていた会社の同僚の方に、「白紙で投票してもいいんですよ。」と言われてから、「そうか、それなら考える必要がないな」と思い、2・3回は選挙会場へ行き、投票用紙を白紙で箱に入れました。
そうしているうちに、そこまでの手間でもないし、実際に自分の選挙区で誰が当選したのか開票結果を見る時間が、ゲーム感覚でおもしろいと感じられるようになりました。
こうしていつからか、選挙前にどういった人が立候補しているのか、その人はどのような主張をしているのか、自分の考えに近いかどうかを考えて、欠かさず投票に行くようになりました。
私が選挙の意義に気づくのには時間がかかりすぎました。
現在の日本は、ものの値段も高騰し、平和や治安さえも脅かされる危機にあり、私たちの生活や未来に見通しの立たない状態です。
そこで、この記事では、なぜ選挙に行くべきなのか簡単に解説してまいります。
半信半疑で構いませんので、ぜひ読んでみてください。
政治とは?
政治というのが何なのか、残念なことに私は、学校の社会科では全く分かりませんでした。
小選挙区比例代表並立制???なんだそれ。とにかく丸暗記。
難しい単語を覚えただけで、何一つそれらの意味を理解せずに大人になってしまいました。
政治とは、国や地方自治体、地域などによって、公共的なサービスを提供し、運営することです。
学校でいうと生徒会が学校の運営に携わるようなイメージです。それの規模が大きくなったものです。
現在の日本は、「国民の中から代表者を決めて、公共の仕事をしてもらう」という体制です。
これを民主主義国家と呼びます。
では、それと異なる体制の国とは何でしょうか?
答えは「王国」です。つまり、王様や支配者が絶対的な権力を持っており、国民はその言うことにすべて従わなければなりません。
歴史を振り返ると、王様は大抵、自分が良ければそれでよし。自分ばかり贅沢し、国民が貧しくなった結果、国民によって革命を起こされて処刑されてしまった国もありましたね。

もちろん王政でもうまくいっている事例もございますし、必ずしも悪いわけではないです。
しかし、現在では長い歴史を経て、民主主義国家として政治を行っている国が多いです。
政治にはお金が必要
例えば、風邪をひいて病院にかかったとき。国民健康保険に入っていると、医療費の自己負担は少なくなり、残りは国(政府)が負担してくれます。
病気になったときに医療費を、高齢になって働けなくなったときに年金を、子供に教育を与えるために学校を。
こうした、誰もが必要で、皆に平等に与えられるべきサービスは、政治によって提供されています。
政治という仕組みが全く存在しない場合、富裕層の人だけが病気の治療ができ、貧しい人は全く治療を受けられないまま命を落としてしまう、ということがあり得ます。
貧富や環境の差による不平等をなるべく減らし、国民全員に、健康で文化的な最低限度の生活を送れるようにするのが政治の役割です。
それには、当然お金がかかります。では、そのお金はどこから出ているのでしょうか?
答えは、私たちや、私たちの家族が納めている税金・保険料です。
民主主義国家では、国の代表者である政治家たちが、国民から強制的にお金を集め、そのお金で公共サービスを提供しています。

お金の使い道を決めるのは?
私たちが一生懸命に働いて稼いだお金。
そこから納めた税金の使い道を決めているのは、政治家です。大臣や官僚や国会議員といった、政治に関わる人たちですよね。
政治家たちのお給料もまた、税金から支払われています。
では、政治家は、どうやって選ばれていますか?
そうです、選挙で選ばれています。
例えば、自分がバイトで稼いだお金を、兄弟に勝手に使われて、友達とランチに行かれたら怒りますよね。
税金を納めることは国民の義務なので、勝手に使われるというのは少しニュアンスが違いますが、自分のお金を全く関係のないところに使われたらたまったものではありません。
しっかり内訳を明確にして、自分や家族のためになるように使ってほしくありませんか?
信頼できる人に政治家になってほしくありませんか?

選挙とは、自分や家族が稼いで納めたお金の、使い道を決める人を選ぶことです!
明らかに、自分に関係ありますよね。
言い換えれば、選挙に行くことは、私たちのお金の使い道を監視することなのです。
そうはいっても、たったの1票で何も変わらない・・それは間違いです。1票の差でも勝敗が付きます。
選挙に行かないというのは、自分のお金がどう使われてもいいよと言っているようなものです。
たとえ今の政治家が、日本の大学生には奨学金という借金を背負わせ、中国人やインド人の留学生には何百万円も補助金を出していても、それを許していることと同じです。
日本に住み、税金を納めている私たちを大事にせずに、外国の人たちばかり優遇するのに賛成ですか?
もしも、それはおかしいなと思うのなら、選挙に行って、そんな使い方はだめだと主張している人に投票しましょう。
投票しなければ、おかしいと思うあなたの意志はまったく届きません。
まとめ
いかがでしたか?
今、政権を握っている政治家たちは、私たちにあまり選挙に行ってほしくないと思っているようです。
なぜなら、今の状況のままなら、やりたい放題、自分たちの給料だけ増やしたり、無駄遣いしたりできるからです。
王政の話にもありましたが、「第三者が監視する」という仕組みが機能しない限り、ずっと同じ人たちが政治の実権を握っていると、こうした腐敗が起こってしまいます。

少しでも、自分のお金が勝手に無駄遣いされるのが嫌だなと思ったら、必ず選挙に行きましょう。
そして、この主張には共感できそうだな、と思う人に投票しましょう。
なんとなくでもゲーム感覚でもいいです。
そうすることで、政治に参加する、つまりお金の使い道を監視することができます。
次回は、現在の選挙の仕組みについて、もう少し詳しく解説してまいります。
7/20の参議院選挙、ぜひ投票しましょうね!